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ネット博物館に協力を=全米日系人博物館が企画=ロスの西村さんが呼びかけ=世界最大の日系関連サイト

2006年8月4日付け

 北米ロサンゼルスにある全米日系人博物館(アイリーン・ヒラノ館長)がインターネットに開いている「ディスカバーニッケイ(日本人移民とその子孫)」(www.discovernikkei.org)というサイトに、南米からも協力者を募るために同博物館からコーディネーターの西村陽子さん(33、千葉県出身)が来伯、二十四日にサンパウロ市の移民史料館で説明会をひらいた。すでにインターネット上では、世界最大の日系関係資料が集積されたサイトに育っているという。現在は英語が中心だが、日本語やポ語も増やしたい意向。「ブラジルからも協力を」と西村さんは呼びかけている。
 世界の二百五十万日系人のうち、百五十万人はブラジルに在住する。〃日系人〃と一言でいっても、出身地や国、文化、世代などによって実情はさまざま。日系人としての意識も大きく異なっている。
 そんな日系人の多様性を探るという意味で「ディスカバーニッケイ」(日系人を発見)と名付けられた。
 英語、日本語、スペイン語、ポルトガル語の四カ国語のサイトで、意見交換の掲示板「コミュニティ・フォーラム」「日系関係資料」「証言ビデオ」などからなる。
 同フォーラムでは、日系関係のニュースやイベント情報、世界的・地域的に日系社会に関係のある問題、アイデンティティについての議論が展開されている。
 また、日系のアイデンティティに関する論説、各地の日系社会の紹介、祭事や会議のレポート、オリジナルの書評、近刊の出版物の紹介もある。
 「日系関係資料」には日系移民史百科事典コーナーをはじめ、世界中の日本人移民と日系社会について広汎に網羅した日系社会史年表、人口統計データ、地域別資料、在日日系人等もあり、各地域の協力者によって少しずつ更新中だ。
 その他、宗教、スポーツ、芸術、和太鼓、日系政治家、戦中戦後の体験、農業で果たした役割、メディアなど幅広いジャンルの項目が並んでいる。
 現在、「日系アルバム」という写真コーナーを作っており、将来的には日系人からの家族や昔の写真を投稿してもらい、蓄積して一般公開し、日系人のイメージを広く知ってもらうことも企画中だという。
 この計画の正式名称は第二期日系人歴史保存プロジェクト(アケミ・キクムラ・ヤノ責任者、副館長)で、日本財団から四十万ドルの助成金を得て行われている。〇五年三月に開設され、英語中心とはいえ、すでに「世界の日系人に関するオンライン資料を持つ世界最大のサイトにまで成長した」(同博物館ニュースレター)という。
 もともとは国際日系人研究プロジェクト(九八―〇〇年)が発端で、移民の歴史からデカセギ問題までを全二十章で網羅する〃日系研究の記念碑的著作〃(同レター)『日系人とグローバリゼーション――北米、南米、日本』(人文書院、日本語版〇六年)が成果として上梓された。続いて第二期プロジェクトとして、このサイト構築が図られていた。
 西村さんは「今のところ中心は英語で、その次が日本語。ポルトガル語やスペイン語をもっと増やしたい」と強調する。「各種情報や写真の提供をお願いします」と呼びかけた。

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