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美空ひばり60周年を顕彰=歌姫の生涯を歌で綴る=今年も「日本人の心の歌」=丹下セツ子さん特別出演

2006年8月5日付け

 昭和の演歌の女王、美空ひばりデビュー六十周年をコロニアでオメナージェン――。今年第六回を迎える「日本人の心の歌チャリティーショー」(中矢レナート実行委員長)では、ひばりの名曲約三十曲をふくめた、日本人の魂に訴える全五十五曲を二十日、文協記念大講堂で、日系社会の優秀な歌手たちが一気に歌い上げる。丹下セツ子さんが友情出演するなど、見どころたくさんのショーとなっている。
 ひばりがデビューしたのは終戦の翌年、昭和二十一年(一九四六年)、若干九歳の少女だった。コロニアでも邦人社会を二分する勝ち負け紛争が起こり、暗い世相に覆われた時代だ。以来、庶民や大衆に支持されながらトップスターの座に君臨した。
 七〇年に来伯、聖市イビラプエラ体育館で公演した。昭和天皇が崩御された一九八九年、その六月に五十二歳の若さで〃昭和の歌姫〃は永眠した。その短い生涯に千五百曲もレコーディングした。
 プロデューサーの道康二さんによれば、ひばりが最初に注目されたのは、父親が出征する時に「九段の母」を壮行会で歌った時からだという。当時まだ六歳。〃天才少女登場〃との評判がたち、以来、あちこちの慰問会でひっぱりだこになったという。
 ショーでは「荒城の月」の次、二曲目に登場。やはり八歳の国武千恵美ちゃんが歌う予定だ。年代順に歌われ、六時間がかりで全五十五曲が歌い上げられる。司会がそれぞれの歌の時代背景を、感動的なエピソードを交えながら解説するのが特徴だ。
 今回、ニッケイ新聞紙上で呼びかけて希望曲を募ったところ、全伯からたくさんの応募が集まった。
 記念すべき第一位は「川の流れのように」、第二位には「悲しい酒」、続いて「りんご追分」「悲しき口笛」「みだれ髪」「ひばりの佐渡情話」「柔」「港町十三番地」「波止場だよお父っあん」「長崎の鐘」「あの丘越えて」「越後獅子の歌」「古城」(第十三位)。終戦記念の機会に行われるショーだけに、例年は戦争に関係した歌が多いが、今年は大半をひばりの曲が占めた。
 今回は特別に、女剣劇の名手として有名な舞踊家の丹下セツ子さんが「昭和残侠伝」を演ずるほか、花柳竜千多会からも「孔雀舞」「白萩の宿」などの舞踊が披露される。ザ・フレンズによる生伴奏で、コロニアの優秀な歌手が歌う。
 ニッケイ新聞と同実行委員会共催。

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