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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2006年8月19日付け

 日本では只今、夏真っ最中。ブラジルが研究対象である学生や大学教員など、夏休みのこの時期を利用して来伯する者も多い。
 先日、やはり研究目的のためサンパウロ市に到着した京都外国語大学の住田育法教授に会ったのだが、この日、教授という人の〝研究心〟を初めて目にする機会を得た。
 ブラジルに在住する人と会話を交わしながら、巧みに自己の考えを交え、会話の輪を広げる住田教授。ブラジル在住者が自分の知るところについて語る際には、注意深く耳を傾ける。「知りたい」と訴える教授のその目は真剣で、生の情報を得ることに精神統一していた。
 毎年、来伯を欠かさないのはこのためでもあるのだろうか。教授の研究に対する〝追究心〟といったものを発見した気がした。(来)

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