ホーム | 日系社会ニュース | 上原会長単独訪日へ=文協理事会=目減りする銀行残高

上原会長単独訪日へ=文協理事会=目減りする銀行残高

2006年8月30日付け

 ブラジル日本文化協会(上原幸啓会長)は第三百五十六回理事会を二十八日正午から、文協会議室で開いた。理事十三人が出席した。
 上原会長があいさつ、花城アナクレト常任理事の司会のもと、第六十九回から七四回までの常任理事会議事録の承認が行われた。
 九月三十日から開催されるのじぎく兵庫国体に招待されたとして、上原会長が同月末に開催される海外日系人大会出席も含め、訪日することが報告された。
 当初は中島エドワルド事務局長、栗原猛会長補佐も随行する予定だったが、文協の経済的な理由から、上原会長単独での訪日となる。
 吉岡黎明副会長(百周年協会総務委員長)は、「滞在中の百周年関連の活動費は協会が負担する」と確認した。
 伝田英二会計専任理事は、「文協の銀行口座にある六十六万五千五百レアルのうち、七十五%にあたる約四十万レアルは文協奨学金で使えない。百万レアルを目標にしたいが、厳しい状態」と現状を説明。
 昨年七月時点の九十三万レアルの預金から見て、大きく目減りしているが、これは文協ビルの法的正常化やINSS問題についての支出が影響している。
 会員動静について、花城常任理事は、会員数が三千六十人(七月現在)であることを報告、「会員をさらに獲得する必要があり、四千人を目指したい」と話した。
 樋口伴子理事は、学術研究基金委員会の預金残高が無くなったことを受け、今年、某基金から二万レアルの提供を受けたことを報告。総務委員会は管理費として、各委員会から収入の十五%を徴収しているが、これを免除してほしいと提案したが、否決された。
 吉岡副会長は「十五の文協名義の百周年プロジェクトが現在提出されていることを説明、百周年事業などについて話した。
 これに対し、関根隆範副会長は詳しい説明を求め、「領事館に提出した書類などを文協が知らないのはおかしい」と指摘、四万八千レアルになるという百周年協会事務所の賃貸料など未払い金についても質問した。
 伝田会計専任理事は、「会計の立場から言っても、そんなプロジェクトがあったことは初耳」と付け加えた。なお、これらのプロジェクトについては承認済み。
 吉岡副会長は、「書類などを見れば分かるし、説明の準備はある」としながらも、所用があるとして会場を後にした。
 今年七月からJICAシニアボランティアとして、文協図書館に派遣されている山本自子さんが現状やこれからの目標などを説明した。

image_print