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京都の大学での伯史研究=来伯中の住田教授が報告=リオ

2006年8月30日付け

 研究のためリオデジャネイロに滞在中の住田育法・京都外国語大学ブラジルポルトガル学科長が二十三日、ブラジル歴史地理院(IHGB)の定例講演会で、京都の大学におけるブラジル史研究の動向について報告した。
 ブラジル歴史地理院は帝政期の一八三八年に創設され、ブラジルの歴史アカデミーとして高い権威をもつ。毎週ここで講演会が開かれている。
 住田教授のほか、ブルーノ・ダ・シウヴァ・デ・セルケイラ氏が「ブラジルとサンタ・セー貴族」をテーマに、アヴェリーノ・ロメイロ氏が「シルヴィオ・ロメ―ロとヴィラ・ロボスーブラジル文化についての対話」と題して講演を行なった。
 当日は、ブラジリア大学の根川幸男助教授やフルミネンセ連邦大学のニレウ教授、リオデジャネイロ州立大学のルイッチガルデ教授なども出席。
 住田教授は今回の講演会をきっかけに、フルミネンセ大学留学時代の指導教授マッキシミアーノ・カルヴァーリョ・エ・シルヴァ氏と再会を果たしたという。「しばらくご無沙汰していた恩師にお会いすることができ、なによりも嬉しい邂逅となった」と感想を語り、さらに、京都外国語大学ブラジルポルトガル語学科にCD約三百枚分におよぶ歴史資料を寄贈した同院に対して感謝の意を表わした。
 教授は九月二十九日まで同地に滞在する予定。

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