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先輩たちへの感謝の場に=協和婦人会=10日、創立40周年式典

2006年9月6日付け

 ブラジル沖縄県人会婦人部「協和婦人会」の創立四十周年記念式典が十日午後二時から、沖縄県人会館(トマス・デ・リマ街72)で開かれる。当日は歴代会長や功労者への表彰のほか、敬老会、記念祝賀公演などが行われる。同婦人会の普天間俊子会長ほか、具志堅嬉久さん、具志堅シゲコさん、沖縄県人会の与那嶺真次副会長が案内のため来社。普天間会長は、「苦労した先輩、歴代会長に恩返しをするとともに、百周年に向けた心の準備をする場になれば」と語り、来場を呼びかけた。
 一九六六年六月十九日。沖縄県人会が現在の会館でなく、市営市場近くのセナドール・ケイロス通りのビルに事務所を持っていたころ。在伯県系婦人が集い、知識向上のための講習会などを開いていた。協和婦人会の歴史はここから始まる。
 初代会長は、屋比久孟清元会長夫人の屋比久ミチコさん。以来四十年、同婦人会は県人会とともに歩みを続けてきた。催しで沖縄そばを販売する風景は、同県人会ではすっかりおなじみだ。同婦人会では、こうした活動で得た利益をもとに、長年、日系福祉団体に対し、慰問や、物心両面の支援を行ってきたという。
 普天間会長らとともに来社した与那嶺真次県人会副会長の母親(故人)も、長年婦人会で会計を務めていたという。「子供の頃から見ていましたよ」と当時の思い出を振り返る。
 そして迎えた節目の年。最大で二百人を数えた会員は現在約六十人。平均年齢は七十九歳。普天間会長は「会員も高齢になっていますが」としながら、「県人会や支部、支部婦人会の皆さんの協力で四十周年が迎えられることを誇りに思います」と喜びを表わした。
 式典は十日午後二時から。当日は、三線、琴の合同演奏で幕開け。その後、歴代会長(故人の場合は家族)ほか、長年婦人会の活動に尽力した功労者に感謝状を贈る。敬老会もあわせて開かれ、八十五歳以上の高齢者を表彰する。
 その後は祝賀芸能公演。同婦人会の会員をはじめ、五歳から上は八十六歳まで、民謡、舞踊、歌劇など、二十五のプログラムが予定されている。「和やかに一日を過ごせる催しにしたい」と演芸部門を担当する具志堅シゲコさん。
 会長として節目の年を迎えた普天間さんは、「今回の四十周年を、苦労した先輩や歴代会長に恩返しする機会にするとともに、百周年に向け心の準備をする場にしたい」と意気込みを語り、来場を呼びかけた。

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