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青年、婦人部、OB会=合同創立式典盛大に=北海道協会

2006年9月7日付け

 ブラジル北海道協会(大橋皖吾会長)の三部合同創立記念式典が三日、サンパウロ市の北海道交流センターで開かれ、同協会青年部「ひぐま会」、婦人部「はまなす会」、留学研修生OB会「たいせつ(大雪)会」がそれぞれ、創立十五周年、十周年、五周年の節目を祝った。
 三つの節目を祝ったこの日の式典。地元北海道からは、北海道日伯協会の島崎允也常務理事をはじめ四人の慶祝団が来伯した。
 現在の部会長が一人一人あいさつ。ひぐま会の友谷セルジオ会長は、「仕事も考え方も違う会員同士が心を一つに活動してこられたことを嬉しく思う」と述べるとともに、北海道協会をはじめ関係者の十五年間の支援に謝意。「クラーク博士の言葉〃青年よ大志を抱け〃を胸にこれからも皆でがんばる覚悟です」と決意を表わした。
 「十年はあっという間。感慨無量です」と述べる水野誠子・はまなす会長。創立時の会長たちの名を挙げながら、「皆さんのたゆまぬ努力と会員の協力があって今日の日を迎えられた。これからも他の部門とともに発展に努めたい」と感謝した。
 五年目を迎えた留学OB会「たいせつ会」。会としては五年だが、道費留学生の歴史は四十年以上を数える。トダカ・アデーリアさんと、昨年研修員として訪日した田尻ファビオさんがあいさつに立ち、関係者への謝意と、留学・研修経験の貴重さを語った。
 大橋会長が、節目を迎えた各部のこれまでの協会への貢献を称えた。「三部の協力があってこそ、協会の年中行事ができる」と語り、「これからも明るく、仲の良い、皆さんのための協会を作り上げていきたい」と話した。
 舞台上では、日伯協会の阿部弘さんが、高橋はるみ知事の祝辞を代読。その後、各部の会長から、歴代会長や協会歴代会長、関係者などに記念品として、ひぐまの置物が贈られた。ケーキカットの後、鏡割りと乾杯。昼食後ははまなす会による踊りや、YOSAKOIソーラン、花柳龍千多さんによる日本舞踊など、様々な演目が披露された。
 北海道から訪れた島崎允也・日伯協会常務理事。青年交流団の副団長として来伯して以来、ブラジルとの関わりは二十四年に上るという。
 同協会創立のきっかけを「北海道出身でブラジルで活躍している人のことを、道に知らせたかった」と語る。北海道とブラジルとの農業交流、現在の交流センター建設など、長年在伯道人を支えてきた。世代交代が進む現状を挙げながら、「これからは若い世代の交流を進めていきたい」と抱負を話していた。

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