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蘭が盗まれぬ〃平和〃=岐伯交流=イタペチの青年日本報告

2006年9月13日付け

 岐阜県と県人会(山田彦次会長)が行っている、岐伯青年親善交流事業に参加した青年ら三人がさきごろ来社。訪日報告を行った。
 三十四回目の今年の派遣事業は「県人子弟に拘らず、有望な人材を誰でも受け入れ」、イタペチの四人の青年が、八月五日から二十日まで岐阜県を訪れた。
 一行は日本で副知事や県議会議長を表敬訪問。岐阜市、関市、中津川市、高山市の市役所を訪れ、美濃和紙の紙すきやそば作りを体験。現地青年宅へのホームステイも行った。
 来社した石川仁さん、宮本加代さん、壇貴行さんは満面の笑みで「楽しかった」。檀さんはイタペチで蘭の栽培を行っているため、訪日中の自由時間には蘭を見てまわっていた。「ブラジルにはない種類があるから」。これから五年をかけて日本での勉強の成果を出したいという。
 宮本さんは庭で野菜を作っていても盗まれない治安の良さに驚いたという。また、大学では企業排水が生物に与える影響を勉強していたこともあり「泳いだり、魚を釣ったり、川がきれいだった」と印象を話した。
 青年四人は、イタペチでの青年会活動の経験を取り入れて「日本に行って覚えてきたことを岐阜県人会で活かします」と張り切る。同県人会事務局長の足立建紀さんは「若い人を集めるためには、若い人の意見を聞いて教えてもらわないとね」とこれからの活躍に期待を示した。

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