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◇コラム 樹海

 ブラジル暮らしが長くなって日本の祝日も、ついつい縁が遠くなってしまう。昔は「敬老の日」なんてなかった。その後―9月15日にと決まったのだけれども、今は「九月の第3月曜日」だそうである。つまりは土・日・月の連休狙いが本音らしく、昨日の18日が「敬老の日」である。お年寄りを敬い、彼らの知恵をも借りながら共存共栄を図るのは大いに結構ではないか▼嬉しいのは日本が世界一の長寿国になり老年が朗年にと元気な高齢者が増えたことである。もう―50歳での定年は過去の話だし、60歳や70歳でも現役の企業家や学者も多い。しかも、100歳を超した人々が何と2万9395人もいるのは驚くしかない。眞に「おめでたい」のだが、まさか―こんなに長生きの世が来ると予測した人は少ないのではないか▼この高齢化は続き今年中に100歳超は1万5370人も増えるそうだから恐いほどの勢いである。勿論、過去最高の記録だし、このまま行けば「超々高齢化社会」の到来も夢ではない。それにしても、女性は強い。100歳超のうち85%がお婆ちゃん。お爺さんはたったの15%は、いささか情けない。これもまあ、亭主関白のつけ払いと思えば納得しないでもないが―▼それに今のお年寄りは壮者を凌ぐほどに健康なのがいい。最年長者の皆川ヨ子(よね)さんは只今113歳で足が少し弱ってはいるが健康そのもの。男性日本1の田鍋友時さんは110歳だが、朝は6時に起き日記もつける。コロニアも白寿が増えたけけれども、母国よりは少ない。もっともっと頑張らなくては―と思う。  (遯)

2006/09/19

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