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百周年にも協力=下議当選のイイホシ氏

2006年10月6日付け

 先の統一選で自由戦線党(PFL)から連邦下院議員に当選したワルテル・シンジ・イイホシ氏(45)が三日、当選報告のため本紙を訪れた。
 二〇〇二年のサンパウロ州議選に出馬、約四万五千票を獲得したが惜しくも落選したイイホシ氏。その後ジャバクアラ地区長、サンパウロ市商業連盟副会長などを務め、今回、約十万一千票を獲得し下議当選を果たした。
 当選を知ったのは、二日の午前二時半ごろ。「母には、ブラジルのために頑張って、正しく仕事をしなさいと言われました」
 選挙運動で訪れた町は百七十。大半がサンパウロ市圏の得票だった前回と違い、今回は「インテリオールから多くの票を得た」と分析する。「『日系の代表』というイメージがあるが、それ以外の所も回ってきた」。それでも「六〇%以上は日系社会からの票」と語り、日系社会への感謝を表わした。
 二年後の百周年については、近く記念協会関係者と話し合いの場を設けたいと述べたほか、他の日系下議とも連携していく考えを表わした。教育、雇用に関するプロジェクトも進めていくという。
 当面は二十九日の大統領選決選投票への協力を続ける。「ブラジル、日系社会に役立つ政治家になりたい。百周年をはじめ日伯交流にもがんばります」と話していた。

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