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寿司の「浜長」=ピニェイロスに

2006年10月10日付け

 寿司を握って三十八年、原点に戻りたい――そういう職人の寿司専門店「浜長」が、先月サンパウロ市内ピニェイロス区に開店した。
 寿司、手巻き、刺身、巻き物など、メニュー内容は寿司にこだわり伝統的なもののみ。ちらし寿司と鉄火丼もある。
 ずわい蟹、赤貝、ホッキなどブラジルにない素材を日本から取り寄せ、サンタカタリーナのウニ、暖流と寒流が交じるカーボフリオの魚、醤油やお茶にも「こだわり」を持つ。
 主人の吉田良一さん(57)は七一年に来伯した一世。北海道の岩見沢で十九歳から寿司の勉強を始めた。サンパウロ市内で従業員二十五人ほど抱えた大衆向けの寿司屋を経営したが、二年前に売却。「今はいろんな寿司があるからこそ、伝統の味をやりたいと思った」。ブラジルでの開業は「浜長」で四件目になる。
 営業時間=正午~午後二時。午後六時半~午後十一時。住所=Av.Pedroso de
Moraes, 393 Pinheiros, Sao Paulo。電話=11・3813・1586。

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