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東西南北

2006年10月12日付け

 セーラ次期サンパウロ州知事は、アウキミン前知事によって廃止された州官房室を復活させると発表した。官房室は政治的根回しを専門とする部門で、前知事が嫌悪する駆け引きであった。次期知事は、政治に根回しや駆け引きは必要だという。
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 次期州政府では、さらに身体障害者局が新設される。その他、州政府の社会福祉や財政問題、産業振興、インフラ整備などを審議する四審議会を新設する。これはモントーロ知事時代、セーラ企画長官が提案した構想であった。
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 バンデイランテスTV局の公開討論会にあやかって、他のTV局も討論会を企画している。十七日にガゼッタ局、二十三日にレコルジ局、二十七日にグローボ局。いずれもルーラ大統領の返事待ちとなっている。
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 公開討論会に関する外紙の反響。BBCはア候補の連打に圧倒されたル候補は、後半から社会福祉を持ち出して立ち直った。フィナンシアル・タイムスは、決選に影響を及ぼすかは疑問。ウオール・ストリートは、ア候補が背水の陣で討論に挑んだ。亞紙がブラジルでは、珍しい粗暴で過激な討論会と評した。
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 歩行者天国となった25・デ・マルソ通り、身動きもできなかった同街は消費者に好評である。市は警備員を従来の二五人から一二〇人に増員した。初日の九日には、一四三人を送り込んだ。無許可業者も多数増え、市監督官の手入れ見張り役を雇っている。悪評は駐車場である。自動車が入れないため、商品を担いで運ぶ仕入れ客を狙う窃盗グループも増えた。

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