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栗原、三原両氏ら特選=芭蕉祭の入選句わかる

2006年10月24日付け

 「平成十八年度芭蕉祭献詠俳句」の入選者がわかった。一般の部で一万二千四百七十二句中、ブラジルからは七百三十八句が投句された。テーマの部では二千四百十句中、百七十六句。
【一般の部】
<特選>宇多喜代子選
地球円し一キロ先は陽炎える       栗原三峰
・倉田紘丈選
銀色の句帖のカバー風光る
         三原芥
<入選>有馬朗人選
アンデスの風の梳きゆく鬼芒      百合由美子
・茨木和生選
切株に座してバス待つ草いきれ     百合由美子
・宇多喜代子選
鰯雲角笛に従く牛二千
       小橋矢介夫
・岡崎光魚選
びっしりと貨車の牛の背冬の月      佐藤孝子
・金子兜太選
魚裂く秀鷹浅瀬に早や並び
        細梅鶴孫
枝豆とお茶とで続く移民悲話      箕輪美保子
五メートル余の椰子の落ち葉を引きずって
       伊津野朝民
ケーキつまみクッキー片手妻日永    西山ひろ子
・倉田紘丈選
公園の日曜画家や小鳥来る
        鈴木丈子
・西村和子選
落葉踏み鳴らす遊びを覚えし子       檀正子
・長谷川櫂選
角とれてそれなりの人新松子      近藤玖仁子
・星野椿選
コスモスの句碑も親しや秋彼岸     二見智佐子
買いし山石ころばかり山笑ふ        林蘭月
・宮田正和選
鶏の突と閧告ぐ青嵐
        広田ユキ
・森澄雄選
陽炎に裳裾の揺るるマリア像       瀬尾天村
【テーマの部(雲)】
<特選>片山由美子選
アンデスの峰より湧きし夏の雲      前田昌弘
<入選>片山由美子選
雲が雲呼んでアマゾン雨季に入る     上山泰子

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