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「百回練習した」=生長の家=盛況の日語お話し大会

2006年10月28日付け

 ブラジル生長の家相愛会、白鳩会主催の「第三十五回ブラジル生長の家ブラジル全国子供大会」「第四十二回生長の家ブラジル相・白合同子供・ジュニア全国お話大会」が二十一日、サンパウロ市ジャバクアラ区の伝道本部別館で開催された。
 会場は会員の家族連れや一般の来客などで溢れ、用意された六百のイスが足りないほどに賑わった。
 出場者は七歳から一四歳までの六十人の子どもたち。全伯にある十七の教化支部の予選を勝ち抜いてきた〃実力者〃ばかりだ。
 子どもたちは艶やかな晴れ着姿で舞台に道場。三分の決められた時間で、大きな声ではきはきと日本語を話すと、会場からは大きな拍手が送られた。
 これらの発表のほかにも、各支部の少年や青年部たちが劇や歌を披露したほか、青年会の小野寺なおき光明実践委員が「愛国心」をテーマに講話するなど、終日盛りだくさんの内容だった。
 「家族で作ったドラ焼き」をテーマに発表したパラナ州マリンガ市の佐藤賢君(8)は、この日のために「お父さんと一緒に百回くらいは練習した」と笑顔。野球が好きで、「毎日練習しています」ときれいな日本語で話していた。
 また鮮やかな黒のワンピースを着ていたサンパウロ州アラサツーバ市の久保田ゆりこさん(9)は、「(発表は)最初はよかったけど最後の方でうまくできなかったです」と、少し恥ずかしそうに振り返っていた。
 関係者の話によれば、同お話大会は日系社会で最も長い歴史があるという。
 大会審査委員長を務めた高橋信次講師は「私たちの会は明るい言葉を使うことを大事にしている。人前で自分の意見を堂々と話す力や習慣は子ども達にとって将来大きな財産になる。来年からも伝統として是非続けていきたい」と語っていた。

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