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移民に深い親近感=ブラジリア=首都で新大使を歓迎

2006年10月31日付け

 【ブラジリア支局】ブラジル中西部日伯文化協会連合会(秋本満敏会長)主催による島内憲駐伯日本国全権大使の歓迎会が、去る十月二十四日十二時からシュラスカリア「ポルタル・ド・スル」において開催され、地元ブラジリアの日系団体、アナポリス、パラカツからも代表が駆けつけ、五十人以上が出席し盛大に行われた。
 まず、連合会を代表して秋本会長が歓迎の言葉をのべたのち、島内新大使が着任のあいさつ。ブラジリアが首都として立派に機能するようになったことに驚いたと感想を話した。
 三十五年間の外務省勤務の中、約半分を中南米関係の仕事に携わってきた島内大使は、二十年ほど前から停滞が続いていた日本とブラジルの関係が小泉、ルーラ両首脳の相互訪問を機に最近非常に盛り上がってきていることを挙げ、この時期に中南米最大の国であるブラジル大使として仕事が出来ることは幸運であると語り、二〇〇八年の移住百年祭、日伯交流年に関しても、全力を挙げて努力するとの決意を披露した。
 大使はまた、自身の祖父や父がアメリカに移住し、戦時中収容所送りとなったエピソード等を紹介、移民について特別に深い親近感を持っている心情を述べ、今後の日伯関係をさらに増進してゆくために並々ならぬ熱意を示した。
 その後、今井真治弁護士の音頭で乾杯、出席者となごやかに話し会いながらシュラスコで会食した。

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