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ニッケイ・ゴルフ=若手の活躍顕著に=女子カーラさん三連覇

2006年11月7日付け

 ブラジルゴルフ連盟(野村義人理事長・実行委員長)主催の「第三十七回ブラジル・ニッケイゴルフ選手権大会」が四、五の両日、アルジャ・ゴルフ・クラブで開催された。日系ゴルフ界の頂点を競う伝統の同大会。今年は二十歳の小田ギレルメ選手、十七歳のカーラ・ジュリオット選手がそれぞれ男女スクラッチで二連覇、三連覇を達成した。
 同大会はサンパウロやパラナ州の二十三のゴルフ・クラブから約百七十人が参加。それぞれが男女スクラッチやハンディ、年代別に分かれて腕を競いあった。
 プレーは三十六ホールのストロークプレーでおこなわれた。大会の目玉であるハンディなしの男子スクラッチは小田ギレルメ選手(20)が大会二連覇、女子の部ではカーラ・ジュリオット選手(17)が三連覇を達成した。
 小田選手は先月開催されたパラナ州のオープン大会でも優勝。今年のパウリスタ選手権大会でも第三位に入賞するなど〃ブラジルゴルフ界の期待の星〃。
 前評判どおりに二位に七打差をつけての優勝に「グリーンの滑りが難しかった」と振り返るも、全体としては余裕を感じさせる内容だった。
 現在はバウルーの大学に通うかたわら、週六日地元のゴルフ場で練習する。特別な指導者はいなく「雑誌やテレビを見て一人で研究している」そうだ。今後はプロを目指すかわからないが、「もっと上を目指したい」と話していた。
 「今年は楽に優勝できました」――。若干十七歳で大会三連覇を成し遂げたカーラ選手は、あどけない笑顔を浮かべながらこう喜びの声を語った。父親の薦めで十二歳からゴルフをはじめ、わずか三年で同大会を優勝、今年も女王の座を守った。いまのところプロを目指すつもりはなく、大学で旅行の勉強をしたいと語っていた。
 大会のほかに親善ゴルフとして西林万寿夫総領事夫妻と野村理事長夫妻、近沢理事長夫妻が青空の下、和やかにゴルフを楽しんでいた。
 ニッケイ新聞社(高木ラウール社長)、アルジャ・ゴルフ・クラブ(近沢宗貴理事長)、PLゴルフ・クラブ(田中信会長)、パウリスタ・ゴルフ連盟が後援。
 大会結果は以下の通り。(順に一、二位、敬称略)
 【男子】〔スクラッチ〕=小田ギレルメ、越シュウイチ。〔ハンディ十二まで〕=宮城ルイス、井川ウィルソン。〔ハンディ十~十八〕=矢野セイゾウ、上島マルシオ。〔セニオール・スクラッチ〕=川原田ミツル、宮崎ケンジロウ。〔セニオール・ハンディ十七〕=高田ヤスミツ、平野マリオ。〔セニオール・ハンディ十八~二十八〕=日旗マリオ、オワ・ジサブロウ。〔スーペル・セニオール・スクラッチ〕=沢田マサキ、大森ニコラウ。〔スーペル・セニオール・ハンディ〕=沢田マサユキ、岡村ヨシオ。
 【女子】〔スクラッチ〕=カーラ・ジュリオット、中村ルリコ。〔ハンディ〕=西マリゼ、親川ミツコ。〔スーペル・セニオール・スクラッチ〕=東ミヨコ、西ソニア。〔スーペル・セニオール・ハンディ〕=岡部マリア、五十嵐ヨシコ。

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