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故郷の唄にひたる一日=賑わった民謡コンクール=山形県人会

2006年11月23日付け

 ブラジル山形県人会(荒木克弥会長)主催による第三回山形民謡コンクールが十五日、サンパウロ市の宮城県人会館で開かれた。山形の民謡だけを唄う同コンクール。今年は九二歳の婦人を筆頭に九十五人が出場してのどを競った。タウバテやカンピーナス、レジストロなど近郊からの参加者もあり、百五十人ほどの観客で終日にぎわいを見せた。
 午前九時から始まったコンクールは九〇歳以上の「寿の部」ではじまり、その後「金寿(八〇歳以上)」「銀寿(七〇歳以上)」「高年(四〇~)」「壮青年(一〇歳から)」「幼年」のカテゴリに分かれて進行。三味線や尺八、合いの手を入れるお囃子とともに「真室川音頭」や「もみすり唄」「花笠音頭」など山形県の郷土民謡を唄い上げた。
 レジストロからも同地の「民謡大和会」の子供たち十数人が参加、全員で花笠音頭の踊りを披露した。
 この日は日本の舞台に立った歌い手や、ブラジルの民謡関係者も特別出演。ひときわ伸びのある歌声に会場から大きな拍手が上がっていた。
 大会の結果は次の通り。(グランプリ)塩野彰。(金寿A)市村喜美、(金寿B)高田香津子、(銀寿A)一来照子、(銀寿B)岩見四郎、(高年)塩野彰、(壮青年)田中イヤズミン。優勝者には造型作家の豊田豊氏製作のトロフィーと、県知事より寄贈されたカップが贈られた。

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