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15万レの黒字計上=県連代表者会=日本祭の収支報告を発表=今年はすんなり拍手承認

2006年12月2日付け

 県連の十一月代表者会議が十一月三十日、サンパウロ市内のホテルで開かれ、今年七月に開かれた第九回フェスティバル・ド・ジャポン(日本祭)が最終的に約十五万レアルの黒字になる見通しであることが報告された。会計承認をめぐって混乱した昨年とは異なり、今年は異議もなくすんなり承認。さらに松尾治会長から収益の一部を慈善団体に寄付することも報告された。節目となる来年度第十回フェスティバルの計画案は、今月二十一日の忘年会で発表される。会議ではまた、発行を予定している県連四十周年記念誌について網野弥太郎委員長から詳細が報告された。
 大西博巳財務担当の報告によれば、今年度フェスティバルの収入は百六万二千百二十八・一六レアル、支出は九十一万四千二百二十六・一六レアル。支払いの済んでいないものも含め、十四万七千九百二レアルの黒字見込みとなった。
 主な収入の内訳はスポンサー収入が四十七万九千レアル、入場料収入が約二十万五千八百レアル、バザリスタの賃貸収入が約十四万六千七百レアル。
 支出は会場賃貸料十五万レアルのほか、会場インフラが約三十四万三千レアル、広報約七万五千、人件費約八万六千レアルなど。市交通局(CET)への支払い約八万九千レアルは現在支払額の交渉を行っているという。
 報告は既に監査役の承認済み。出席者からの異議はなく、拍手で承認された。松尾会長から、収益の一部を慈善団体に寄付する提案が出され、承認された。
 来年のフェスティバルは節目となる十回目。これに関して網野弥太郎顧問から、各県人会から母県の郷土芸能や郷土食関係の団体に来伯を呼びかけてはどうかとする提案が上がった。
 「あわせて母県の物産や観光地なども紹介する。民間ベースで日本側を巻き込んだフェスティバルにすることで、交流や人的往来が生まれる。そういう活動を県人会がはじめてもいいと思う」と出席者に呼びかけた。
 会議ではまた、県連四十周年記念誌の編集に関して網野弥太郎編集委員長(県連顧問)が詳細を説明した。
 同記念誌は十年ごとの節目に発行されているもの。各県人会の歴史や留学・研修生の名簿などからなり、日本語で千二百部の発行を予定しているという。
 「今回が日本語で出来る最後の記録だと思う」と網野委員長。出席者に記念誌に掲載する文章、写真などを十二月末までに提出するよう呼びかけ、「来年の総会が開かれる三月までには仕上げたい」と語った。
 このほか、当日はブラジルふるさと創生協会の菊地義治氏が、百周年を記念して計画されている日伯地域リーダー交流事業を説明。各県人会の出席者に協力を求めた。
 十二月の代表者会議は二十一日に広島県人会館で開かれる。松尾会長から、同会議後の忘年会場で来年度フェスティバルの実行計画を発表することが報告された。

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