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四半世紀の歩みを祝福=デコ画廊25周年展始まる

2006年12月7日付け

 デコ画廊二十五周年を記念した日系造型作家による合同作品展がサンパウロ市ベラ・ビスタ区の同画廊(Rua dos Franceses,153)で始まった。五日夜に行われたイナウグラソンには、出展作家や関係者が多数来場。同画廊の四半世紀の歩みを祝福した。
 「現代アートの画廊を二十五年間続けるというのは、想像を絶すること。これもひとえに秀子さん(田口、同画廊主)の情熱のたまもの。心からおめでとうと言いたい」――。今合同展に出展した若林和男さんは、イナウグラソンの会場でそう感想を語った。
 秀子さんと夫の田口レネさんにより一九八一年十二月十七日に始まったデコ画廊。長年日系造型作家の作品を紹介するとともに、九〇年代からは日本の若手作家とも交流。唯一ともいえる日系画廊として歴史を刻んできた。
 五年前の二十周年以来となる節目の合同展。今回はベテラン、若手作家による絵画や陶芸、オブジェなど約五十点が出展。日本や、フランス在住の日本人作家も作品を寄せている。イナウグラソンには、同展に出展した大竹富江さんや豊田豊さんなどの姿もあった。「思わぬ人が来てくれて嬉しかったです」と笑顔を見せる秀子さん。「素晴らしい作品を楽しみに見に来てほしいですね」と話していた。
 同展は来年一月七日まで開催。開場時間は期間中、午前十時から午後七時。

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