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日伯交流の架け橋に=ブラステック伯支社設立

2006年12月9日付け

 IT関連業種をはじめとした人材派遣業企業「株式会社ブラステック(Brastech、本社・東京)」(釘田秀一社長)が今月五日、新たにブラジル支社「ブラステック・ド・ブラジル」を設立した。今後は日伯両国にまたがり、事業を展開していく。支社設立にあたり、釘田社長、遠藤クラウジオ同社営業部長、エリオ・カマタニ営業部長が本紙を訪れた。
 二〇〇〇年十二月に設立された同社。当時の日本は第一次ITバブルの真っ只中で、関連技術者の不足を補うため、中国やインドから技術者を呼び寄せる状態だったという。
 そんな折、釘田社長が、ブラジルの大学でコンピュータ関連技術を学びながらも、日本でそれを生かす機会のないデカセギブラジル人と知り合ったことがきっかけとなって同社が設立された。
 現在は日本語の読み書きもできる日系ブラジル人技術者を中心に、IT関連技術者の派遣紹介や、企業のホームページ製作、ソフト開発などの海外委託業務等の事業を実施。そして六周年となる今月五日、ブラジルでの拠点が設立された。
 日本の同社では現在、約七十人の社員の八割がブラジル人だという。「技術的な高さは中国、インドのエンジニアに負けないと思います」と釘田社長。日本語でのコミュニケーション能力も利点として挙げる。
 今後は日伯間でソフト開発などのIT関連事業を行うほか、ブラジル内での人材派遣、日本で就職を希望するブラジル人技術者の日本企業への紹介。さらに進出企業のコンサルタント業務、日本企業のブラジル進出、ブラジル企業の日本進出サポートなど幅広く事業を展開する。「日伯間のブリッジとなる人材を育て、両国の交流をサポートしたい」と、釘田社長は意気込みを語った。
 【ブラステック・ド・ブラジル(Brastech do Brasil)】=Av.Eng.Luis Carlos Berrini,1511,Cj 121,Brooklin Novo. (Tel)11-5102-2523

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