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パソコンで書道上達を=教材「筆タク帳」をPR

2006年12月14日付け

 ブラジルの書道教育に貢献しようと中小企業のものづくりネットワーク「協同組合バーチャルカンパニー未来」(本社・山口県防府市)の石丸祐司事務局長が先月来伯した。
 同社は二〇〇四年に日本で教育情報学会奨励賞を受賞した書道学習システムを用いた学習教材「筆タク帳」を販売している。
 書道上達のために山口大学教育学部技術教育教室の岡村吉永助教授が技能学習システム「筆のタクみ」を発明。その特許を「協同組合バーチャルカンパニー未来」が買取った。
 同システムを用いた技能学習装置は、筆を使って文字を書いているときの筆圧、筆速を測定することができる装置。
 USB(プログラムはWindowsXP対応)に接続し、書道家が書いた教材「筆タク帳」の上から筆でなぞるだけでプロの筆圧や筆速の違いが画面に現れ、パソコンに標示された測定結果を学習半紙に活かす仕組みとなっている。
 「筆タク帳」は、「はねる・おさえ」箇所や筆圧の変化を円の大きさで表し、書字作業における筆使いを目で見て理解することができるという。
 滞聖中、日本語センターなどで書道の経験も無い子に同装置と教材を試してもらったところ、「二、三回書いただけで効果が出ました」と石丸事務局長。「基礎の段階が非常に早く身に付けることができる」と推奨している。
 「筆タク帳」は、DVD付きで五枚組が二千円(DVD無しは千円)、二十枚組は三千円(どちらも送料別)で販売している。
 問い合わせ・注文は、メールアドレス(hiserve@c-able.ne.jp)石丸さんまで。同社住所は、郵便番号747‐0107、山口県防府市大字中山三四七番地。

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