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母県との交流をより密に=県連代表者会=第10回日本祭の概要発表=テーマは「日本の美と技術」=実行委員長に加藤氏再任

2006年12月23日付け

 来年は日本の美と技術を紹介――。県連の今年最後の代表者会議が二十一日、広島県人会館で開かれた。席上、松尾治会長から来年の第十回県連フェスティバル・ド・ジャポン(日本祭)を「美と技術」をテーマに開催することが発表された。あわせて、加藤恵久副会長(鳥取会長)が今年に続き来年度の実行委員長に推薦され、出席県人会代表に承認された。節目となる第十回フェスティバル。各都道府県の紹介、物産販売なども検討されており、来年のフェスティバルは日本側との交流を前面に出したものになりそうだ。
 午後四時から開かれた代表者会議には五十人以上の県人会代表者が出席。十二月の事務局報告、十一月の会計報告に続き、当日の議題に移った。
 昨年のフェスティバルは今月五日の代表者会議で、最終的に約十四万九千レアル(未払い分含む)の黒字であったことが報告されている。この日の会議で松尾会長が実行委員会の解散を報告。今年に続いて加藤恵久副会長の委員長就任を推薦した。
 「何も分らない中でがむしゃらに第九回フェスティバルをやり抜いた、その経験を生かしてほしい」と松尾会長は推薦理由を説明。出席者から拍手で承認。あわせてプロジェクト担当として、今年に続いて大西博巳副会長(広島会長)が選出され、県連は来年度フェスティバルに向けた第一歩を踏み出した。加藤氏は「皆さんの協力がないとできないこと」と話し、「会長だけでなく、婦人部や青年部、会員一人一人と力を合わせてやっていきたい」と抱負を語った。
 節目となる来年の第十回フェスティバルは七月二十日から二十二日まで、今年と同じイミグランテス展示場で実施される。会議では、松尾会長から、来年のテーマが「美と技術」であることが発表された。
 具体的には、日本の美として、各都道府県を紹介するポスター、物品の展示や、特産物の販売まで視野に入れた内容。松尾会長は母県との交渉などに県人会が果す役割を強調、出席者に協力を求めた。日本の先端技術紹介については、一例としてロボット工業を挙げ、こちらも「各県レベルで依頼できれば」と呼びかけた。
 また、来年のフェスティバルでは、同時期にサンパウロ市で海外日系人大会と汎米日系人大会が合同開催されることから、祭り最終日に同大会関係者との合同イベントなども企画。世界十八カ国から約六百人の日系社会関係者が来聖することから、各国代表によるカラオケ大会も検討しているという。
 会議ではこのほか、来年一月十一日に「県人会事務局長・担当者会議」を開催する件、十二月から新しく松本ヤスオ・ワルテルさん(55)が新事務局長に就任したことなどが報告された。

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