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■ひとマチ点描■大学進学やめブラジルへ

2007年1月6日付け

 年末、新潟県人会館でおばさんたちと楽しそうに談笑しながら、クルクル餅を丸めていた青年がいた。二世かと思ったら、日本からだという。オザスコ市のキリスト教会の日本語学校でボランティアをする星野恵太さん(19)だ。
 「日本でも餅を丸めたことなんかなかった。ブラジルで初めてやるとは思いませんでした」と笑う。
 父親がキリスト教系高校の教師で、先日日本であったクリスチャン会議でブラジルからの出席者と懇談した際、ボランティアの話が出た。それを星野さんが聞き、実際に行くことに。
 「こちらでは、初めての人でもすぐに仲良くなる。日本は身構えてしまう。人間がいいですね」
 同県柏崎出身。昨年三月に高校を卒業してすぐにこちらへ。「大学へ行く予定だったのを断って、こっちへきました」という。なかなかできないことだと感心した。 (深)

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