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コラム 樹海

2007年1月25日付け

 今日は四百五十三回目のサンパウロ市制記念日だ。一五五四年一月二十五日にイエズス会のマヌエル・ダ・パイヴァ神父が、インディオに最初にカテキズモ(教理の伝授)をサンパウロ・デ・ピラチニンガで行ったことをもって、市の誕生日としている。その場所は現在、パチオ・ド・コレジオとよばれ、布教史料や宗教美術品を展示する博物館になっている▼先日、メトロのチラデンテス駅横にある宗教美術博物館(Museu de arte sacra)を見て驚いた。作品名がどこかで聞いた名前ばかりだからだ。サンベント、サンミゲル・アルカンジョ、サントアンドレ、サンカエターノ、サンターナなどことごとく聖人名だ。サンとかサントがつくのだから当たり前なのだが、いかにこの国がカトリックと縁の深いか今更ながら気づかされた▼ちなみにサンパウロ、聖パウロは初期キリスト教の最も重要な理論家であり、新約聖書の著者の一人として有名なユダヤ人。職業はテント職人といわれる▼宗教美術館には〃建築の守護神〃フレイ・ガルボン神父の居住した部屋が再現してある。同神父は一七三九年にサンパウロ州ガラチンゲターに生まれた。彼はブラジル初の男性聖人として、今年五月に来伯するベント十六世教皇が祝福する予定だ。彼の生まれた町の隣にあるアパレシーダ大聖堂では、大型野外ドームを新設して教皇を待ちわびている▼そして一九二三年に渡伯した中村ドミンゴス長八神父は、最初の日本からの布教師として聖列すべく申請中だ。〇八年にその願いが叶わぬものかと切に思う。(深)

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