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『雑草の如く生きて』=後藤留吉さんの「来し方」紹介

2007年1月30日付け

 きょう三十日付から、本面下段の連載読み物として、後藤留吉さん(98、兵庫県出身、カンピーナス在住)が書いた『雑草の如く生きて』を紹介する。初版に続いて、書き足しがあり、すでに続編、さらにその改訂版と、三冊の本になっているが、そのほぼ全文を掲載する。
 後藤さんは、戦前の東山農場につとめ、当時の職員たちの唯一の生存者である。書き出しの部分には、懐かしい故人の名がたくさん出てくる。独立したあとの歩みを含めて、後藤さんの自分史であり、進取の精神で事業展開をしたあたりが、よく表現されている。
 後藤さんは、この本のポ語版も出版している。より多くの人に読んでほしい、と願ったからだ。デカセギのブラジル人犯罪者が、日本国内の刑務所に服役し、「ポ語の読み物を欲している」という話をきいたとき、すぐに「自著を送ろう」と行動を起こしたことは印象深い。

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