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母県の町村合併にともない=ブラジル南城市民会、必然的に発足=濃い地縁、強調された兄弟愛=新年の初集い、祝いの舞尽くし

2007年2月3日付け

 ブラジル南城市民会(比嘉和郎会長)の第一回新年祝賀会が、沖縄文化センターで一月二十一日午後二時から開かれ、会員二百名がそれぞれ食べ物を持ち寄りカラオケ、琉球舞踊、民謡などで楽しんだ。
 南城市民会は、沖縄県の佐敷町、知念村、玉城村、大里村の四つの町村が合併したのにともない、新しく誕生した。ブラジルでもそれぞれの町、村人会が昨年十二月九日に会合を行い、村人会の発展を確認していた。
 第一回の新年祝賀会は、司会の新里哲男さんの開会宣言で始まり、次に先没者への一分間の黙祷を捧げた。その後、比嘉会長によるあいさつがあった。その中で「南城市民会は友情の絆を深め兄弟心(チョーデーグクル)を持って一致団結しましょう」と述べ、会員同士の団結を強めた。
 そのあと、与那嶺真次センター理事長が「百周年の大きな事業を進めながら、みなさんの利用しやすい会館にしたいと思います」と新市民会の誕生を歓迎、会場からは盛んな拍手が贈られた。
 また、母県南城市の市長からメッセージが届いており披露された。内容は「昨年、十月に行われた第四回ウチナーンチュ大会に南米から百五十名もの南城市出身者に来てもらえて感謝しています」。同市民会の比嘉会長が代読した。
 発会の式が終り昼食、余興に移った。
 余興の始めはかぎやで風節を琉舞で踊り、会場の視線を集めた後、玉城流扇寿会の教師斎藤悟さんが春の舞を舞い、祝賀会に花を添えた。
 また、琉舞の合い間には飛び入り参加型のカラオケが行われた。
 最後に比嘉会長は「来年は南城市の代表に来てもらいたい」と話し、母県との兄弟心(チョーデーグクル)を深めたいとの思いを表した。

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