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『老ク連三十年の歩み』発刊近づく=歴史語る座談会など3部に

2007年2月9日付け

 ブラジル日系老人クラブ連合会(重岡康人会長)は現在、会創立三十周年を記念して、『老ク連三十年の歩み』と題した記念誌の発刊準備を進めている。六回目となる編纂会議が七日、同会会館の会議室で行われた。
 編集委員長の松平和也さんによれば、出版費用は二万三千四百レアル。今年上半期末ごろの完成を目指しており、五百冊を無料配布する計画だ。
 同会は一昨年に創立三十周を迎えた。記念誌編纂を計画したが、準備が間に合わず、先延ばしとなっていた。しかしこのほど、スダメリス銀行から約一万レアルの援助が決まり、発刊にむけて再度準備が進められることになった。
 説明によれば、現在、編纂作業のほとんどが終了。同会が毎月発行している機関紙『老荘の友』を参考にして年表を作成し、それを基に各編纂委員が筆を加えたという。
 同連合会は、七五年に創立され、当時本部は援協事務所内に設置された。連合会創立前に、すでに各地方に老人クラブが結成されており、同会は、それらをまとめる組織としてつくられた。
 記念誌の中には会創立の歴史、クラブ活動の紹介のほか、昨年九月に行われた三十年の歴史を顧みる座談会の様子などを収録。三部構成で、巻末には年表、会員名簿ほか歴代会長のプロフィールが載せられる。
 この日討議された内容は今月十六日に開かれる代表者会議の承認を得る運び。松平さんは「創立当初の会員はすでに他界している人が多く事実確認が大変だった。次の記念誌のベースになるものができれば」と意気込みを語っている。

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