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海外日系人協会=湯川事務局長が来聖=合同大会の打ち合わせに

2007年2月16日付け

 七月中旬に四日間の予定で開催されるパンアメリカン日系人大会との合同大会の打ち合わせのために、十二日から来伯していた海外日系人協会の湯川修介事務局長と岡野護事務局次長が十五日午前来社し、「だいたいの大枠はできた」などと現在までの進展具合を語った。
 合同大会のテーマは「海外日系社会の原点に立ち、その発展と役割を求めて」。
 湯川事務局長は、海外最多の日系社会を胞するブラジルで、合同大会を開催することに大きな意義を込めている。つまり、百周年の節目を目前に控えたブラジルという〃原点〃で、世界の日系人全体の将来像を模索することに期待する。
 事実上、初ともいえる海外日系人大会を外国で開催することを決断するまでには、「いろいろと紆余曲折もあった」とも。第九回大会はハワイで日本人移住百周年に合わせる形で開催されたが、今回のような本格的な大会ではなかった。
 合同大会の目的は「海外在住の日系人が大きな日系社会を構築しているブラジルで一堂に会し、今後の日系社会のあるべき姿とその実現のための課題を協議し、また、日系人の国際協力、交流を深め、日系社会の繁栄と各国の対日理解の促進と強化を図る」ことだ。
 七月十八日の開会式には約二十カ国の日系社会の代表があつまる予定。
 海外日系人大会には比較的年配の代表格の参加者が中心。対する汎米大会には、比較的若い参加者が目立つ。合同大会二日目の代表者会議は、両者が集まって日系社会の現状と問題点、さらに将来像を探る初めての機会となりそうだ。
 汎米ブラジル日系人協会の矢野敬崇会長によれば、同分科会ではデカセギ、ジェンダー(性差)、歯医者、弁護士など十の分野やジャンルに分かれて勉強会も行われる。
 湯川事務局長は「世界の日系人が一堂に会し交流を深める良い機会。みなの記憶に面白かった、楽しかったと残る四日間にしたい」と抱負を述べた。海外日系人大会のサンパウロ市連絡員、小松雹玄氏と共に来社。一行は十五日晩に帰路についた。

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