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続く厳しい財政状況=コンピューター設置計画も=文協理事会

2007年2月22日付け

 ブラジル日本文化福祉協会(上原幸啓会長)は第三百六十回理事会を十五日午後六時から開いた。三十一人が出席した。
 インスティトゥート・パウロ・コバヤシ(IPK)の小林ヴィットル会長が昨年末の理事会で承認された大講堂前の大サロンにコンピューター十五台を設置する案に関し説明を行った。 これは市と提携して行う事業で一般にも開放、福祉団体としての評価も期待する。三月末までに設置する予定で、社会福祉委員会(中川卿子委員長)も七歳から十二歳までの子供を対象にコンピューター教室を行うとしている。
 伝田英二会計専任理事は、昨年十二月の歳入出が一万二千六百六十六レ、〇六年度全体では、〇五年度の十四万四千三百十レの赤字に続く「十一万四千三百六十五レのマイナス」と厳しい財政状態を説明した。 司会を務めた重田エウゾ専任理事は、今月の段階で五十四人の会員が退会を申し出ていることを明らかにした。
 ブラジル日本移民史料館運営委員会の武用サムエル委員長は、USPの学生でボランティアを務めていたマルコス・ペルシシさんを実習生として登録することを提案、なお史料館のクッピン駆除費用として三千八百三十レを求め、いずれも承認された。
 中川社会福祉委員長は、文協がグリセリオ地区にあるNGO団体とキャンペーンを行っているゴミリサイクル活動の成果を話し、同団体職員の子供たちを対象にした教室を開きたいとして、場所を借りることが承認された。これに対し、伝田会計理事は、「文協の総収入の二〇%である四十万レを福祉事業に費やす必要がある」と文協が行う福祉事業の重要性を補足した。
 青年文協のルイス・フェルナンド・ダ・シルバ会長が辞職したとして、新しく栗田クラウジオさんがあいさつ。樋口トモ子理事は、昨年末に行ったジャンタの利益が五万レであったことを報告した。
 このほか、上野ジョルジ氏が会長を務めていた汎スザノ文化体育農事協会の新会長、森カズヒロ氏が代表としてあいさつを行った。

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