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野球選手団=高校クラスを派日=5月、各県の選抜と試合を

2007年2月23日付け

 ブラジル野球連盟(大塚ジョルジ会長)は今年五月、日本各県の高校選抜チームと親善野球試合をおこなうため、代表選手団(沢里オリビオ団長)二十六人を派遣する。
 同親善試合は、日本高校野球連盟の招待でおこなわれており、今回で三回目。沢里団長によれば、今回の派遣は移民百周年にむけての日伯野球界の事前交流の一つとなっている。
 代表団は五月九日から二十日まで日本に滞在。早稲田大学野球部と二日間練習した後、群馬、茨城、福島、岐阜、三重、東京の各県都を訪れ、高校選抜チームと親善試合をおこなう。
 代表選手は十六から十八歳までの十八人。サンパウロ州イビウーナ市のヤクルトアカデミーに所属する選手から半分を招集している。役員は八人、監督は佐藤エステヴァンさん。
 佐藤さんはブラジル代表チームの代表監督、佐藤允禧氏の長男。三菱自動車岡崎公式野球部に五年間在籍し、日本の野球スタイルにも詳しい。代表監督経験は今回で二回目。
 佐藤監督によれば、選手らは親善試合にむけて、カーニバル休みのあいだも同アカデミーで強化合宿。高野連から寄付をうけた金属バットで日々、厳しい練習に励んでいる。「走・攻・守のバランスがとれたチーム編成」が特徴だ。
 佐藤監督は「日本の高校野球のレベルは高い。ブラジルチームがどれくらい彼らに近づいていけるか楽しみ」と期待を込める。
 沢里団長も「将来日本のプロや社会人野球を目指す選手にとってはいい機会。甲子園クラスの日本の選手を知ってもらいたい」と話している。

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