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百周年式典で君が代を=五木ひろし来伯が決定=聖、パ両州で慈善公演も

2007年2月27日付け

 五木ひろしが百周年でニッポンを歌う――。来年六月二十一日のサンパウロ、二十二日のパラナ(ローランジャ)でのブラジル日本移民百周年記念式典で歌手の五木さんが君が代を歌うことを快諾、両州での慈善コンサート開催も決定した。
 元レコード大賞審査委員長で音楽評論家の小西良太郎氏が、ブラジル日本アマチュア歌謡連盟の北川彰久会長に二十三日、正式に伝えた。
 小西氏からの連絡によれば、五木氏は、「晴れの日の舞台を(自分の)子供たちにも見せておきたい」と家族での来伯の可能性も話し、「日本の歌手を代表して行う慈善コンサートなので、その名に恥じぬスケールと内容にしたい」と意気込んでいるようだ。
 一年近く五木氏招聘に奔走した北川氏は、「ブラジルカラオケファンにとって最高の歌手。三回目の来伯となる今回、ぜひみなさんに聞いてもらいたい。ブラジルを代表する歌手、ロベルト・カルロスとの競演ができれば」と日伯友好コンサートの〃夢〃も視野に入れる。
 五月に訪日、五木氏本人と打ち合わせでは、「日程やショーの形式など、具体的な調整を行いたい」と話し、今回の正式決定を喜んでいる。
【五木ひろしプロフィール】本名松山数夫、一九四八年生まれ、福井県出身。 六四年年「第十五回コロムビア全国歌謡コンクール」で優勝し、プロデビュー。
 七〇年「全日本歌謡選手権」で十週勝ち抜きを達成、翌七一年三月「五木ひろし」として「よこはま・たそがれ」を発表。この曲の大ヒットにより、数多くの賞を受賞し、一躍ミリオンセラー歌手となる。
 NHK紅白歌合戦では、七一年「よこはま・たそがれ」で出場以来、連続三十六回出場。〇四年三月には、自身の構成演出による日生劇場ライブコンサートが評価され、文化庁より第五四回芸術選奨文部科学大臣賞(大衆芸能部門)を受賞している。

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