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コラム オーリャ!

2007年3月13日付け

 グァタパラ移住地の先代層、つまり老人クラブ会員の年代の人にいわせると、「(移住地の)三白産業は姿を消した」。
 三つの白は、コメ(米)、養蚕の繭、養鶏の鶏卵を指す。すべて消えたわけではない。現在、生産がないのは養蚕だけである。適作、多収益産業を求めた歴史のなかで、「これはいける」と目され、生産に努力したのが、さきの三つだったのである。従事者こそ減ったが、コメ、鶏卵は現在進行中だ。
 今年初め、移住地文協が恒例により成人式を行い、若者十一人の節目を祝った。移住地の世帯数がおよそ百十だとすると、十世帯に一人の割で新成人がいることになる。その在、不在は別にして、これほど成人を出せる家族が多いわけだ。ということは、戦後造成された移住地としての確立ぶりを示す、といえるのではないか。(神)

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