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コラム オーリャ!

2007年3月16日付け

 本紙編集部に届けられる日本からの出版物に「週刊新潮」がある。斎藤由香さんの人気エッセイ「トホホな朝 ウフフな夜」を楽しく拝見していたのだが今回、ご本人に取材する機を得た。
 歌人、斎藤茂吉を祖父に持ち、父親はブラジル移民をテーマにした小説「輝ける碧き空の下で」を書いた北杜夫さん。残念なことにこの芥川賞作家の書いた大河小説は現在絶版となっている。
 「百周年のことが日本では知られていない」。文体と同じく軽快な語り口ながらも、今回の経験を様々な媒体で書きたい、と斎藤さんの言葉は熱い。
 今回の来伯を機に初めて読んだ、と笑いながらも「『輝ける―』の復刻を」と続ける。
 北氏が「ライフワーク」と位置付けながらも未完に終わった作品は、〃由緒正しい〃ブラキチの誕生で違う形の完結に向かうのかも。 (剛)

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