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ハンセン病患者の実情は?=早大生2人、知ろうと来伯=「療養所、想像以上に充実」=今後も支援者たちと交流を

2007年3月17日付け

 ブラジルのハンセン病療養所の現状を知るため、先月六日から滞伯していた学生NGO団体、『橋―QIAO―』のメンバー、角田準也さん(19、早稲田大学、群馬県出身)と押尾美帆さん(同、千葉県出身)が十三日に来社し、今回の滞在を振り返った。角田さんらは、他国の有志と協調し、ハンセン病患者への支援体制が十分でないならば、自分たちができる範囲で協力しようとしている。ブラジルの現状は、想像以上に整備されていたという。
 二人はブラジル滞在中に、パラ州ベレン市とサンパウロ州モジ・ダス・クルーゼス市にある療養所を訪れたほか、ハンセン病患者への支援事業を目的にし、全伯に五十以上の支部をもつ団体、『MORHAN』のメンバーと交流、今後も相互協力していく約束をとりつけた。
 角田さんらの団体は、昨年四月に結成された。日本国内の療養所支援のほかに、春・夏の年二回、中国の学生といっしょに、同国のハンセン病回復者が暮らす集落を訪れ、道路舗装など、各インフラ整備を支援している。
 二人はブラジルの療養所を訪れた感想として、「施設の衛生管理や患者一人ひとりへの支援体制が想像以上に整っていることに驚いた」と口を揃えた。
 「中国の療養所は衛生状態が悪く、政府の補助も十分ではなかった。でもブラジルの療養所はきれい、患者にも最低給料の支給が保証されている。ブラジルが中国と同じ環境ならば、ブラジルでもワークキャンプをやろうと思っていたんですが、その必要はないほどなので驚きました」。
 角田さんがハンセン病支援の活動に興味をもったのは、高校一年生のとき。実家近くにあるハンセン病療養所を訪れたのがきっかけで、「人権問題に関わる大事なことだ」と実感、ボランティア活動を始めた。
 押尾さんは同団体のワークキャンプに参加したのがきっかけで、ハンセン病問題に関心を持ったという。

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