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次郎長テーマに=「日本人の精神」議論――主催者「催し成功」と位置付け

2007年3月21日付け

 幕末・明治維新期の侠客、清水次郎長をテーマにした「第一回先人に学ぶ集い」が十七日、ブラジル日系老人クラブ連合会会館(老ク連センター)で開かれた。サンパウロ市在住者を中心に二十九人が参加。次郎長の功績を称えるとともに「日本人の精神とは何か」をテーマに、〃熱い議論〃を交わしあった
 冒頭、代表の浜照夫さんが次郎長の半生と功績について紹介し、参加者全員で次郎長の写真に焼香した。
 清水市出身の山本茂さんは日露戦争から現代の北朝鮮の核武装問題、文協の評議員選挙など、幅広い事例にふれてスピーチ。「今のコロニアにはこれというリーダーがいなく、名誉を求めて威張っているお偉方が多い。彼らは、博打うちでありながらも世のならずものを引きつれて、日本国民の生きる道を切り開いた次郎長の生き様を学ぶべきだ」と熱弁をふるい、会場から大きな拍手を得ていた。
 また妻、二二子さんとの結婚を機に静岡県清水市に六年間暮らしたという多田登さん(74、千葉県出身)は、次郎長ゆかりの地を求め全国各地を訪ね歩いた経験を報告した。
 「集いにどんな人が参加するのか興味があって出てきました」―。そう語っていたのは、ミナス・ジェライス州サン・ゴタルド市から夜行バスで駆けつけ、飛び入り参加した佐藤公三さん。
 ブラジルに帰化している佐藤さんは、日本的な「義理」と「人情」があだになったケースをよく見てきたという。
 「私の地域では日本人の友人が知り合いの借金を肩代わりして共倒れになったというケースをよく聞くんですよ。それで日本人の義理と人情について、他の人がどう考えているのかを知りたかったんです」。
 発表のあと、次郎長や歴史上の人物の運勢を計算機で調べる試みがおこなわれ、好評だった。
 浜さんは今回の集いを振り返り、「初回にしては結構な人数が集まった。今後は正式に会を発足させて、県連主催の日本祭りに次郎長コーナーを出展できたら」と意欲を見せていた。

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