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代理処罰要請の検討開始=03年の貸金業者強殺事件で=長野県警

2007年3月23日付け

 【信濃毎日新聞=本紙提携】松本市のマンションで二〇〇三年七月に貸金業男性が殺害された強盗殺人事件で、県警は二十二日までに、国際指名手配しているブラジル国籍、ソノダ・ジュリアノ・エンリケ・デ・ソウザ容疑者(28)について警察庁と、日本政府を通じたブラジル政府への代理処罰要請に向けて検討を始めた。
 調べでは、〇三年七月十一日午前十時すぎ、同市清水1、貸金業全達守さん=当時(59)=が自宅マンションで窒息死しているのが見つかった。松本署は捜査本部を設置し、〇四年一月に強盗殺人の疑いで松本市内の会社員男を逮捕した。
 捜査本部はソノダ容疑者も事件に関与した強盗殺人容疑で逮捕状を取った。しかし、ソノダ容疑者は〇三年十二月にサンパウロ行きの飛行機で出国済みで、捜査本部は国際手配した。
 会社員男は〇四年九月、地裁松本支部で無期懲役の実刑判決を受け、刑が確定している。判決によると、ソノダ容疑者は会社員男と共謀、全さんの自宅マン ションで、二人で配線コードのようなものを全さんの首に巻き付け、その両端を引っ張るなどして殺害。全さん所有の現金約四十一万六千円を奪った。
 代理処罰は、日本で罪を犯し国外に逃亡した容疑者について、日本政府が容疑者の母国に捜査資料を提供し、母国の法律で処罰するよう求める手続き。日本と ブラジル間では犯罪人引き渡し条約が締結されておらず、これまで静岡県浜松市で起きた二事件で、代理処罰要請に基づき、計二人の容疑者がブラジルで起訴さ れている。

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