ホーム | コラム | 樹海 | コラム 樹海

コラム 樹海

2007年3月29日付け

 今週末の文協評議員選挙から始まる新会長選びの争点の一つは、サンパウロ市式典会場問題ではないか。サンバ会場が適当かどうかは議論が分かれており、ずっと不満がくすぶっている。昨報の「しんせいきのかい」主張を見ても「式典会場と内容について再考する」と明記されている▼当初、移民行列をやるから同会場との話だったが、発案者である田中洋典祭典委員長が降り、演出担当の成戸稔氏が抜け、「もう不可能」との声も聞こえる。百周年協会関係者も「実はどんな行列になるのか誰も知らない状態」と困惑した様子で明かす。使い勝手や過去の実績からすれば、パカエンブー蹴球場に軍配があがる▼皇室が来られる可能性のある式典にも関わらず、このように不安の種を残すのは良くない。最近公にされた五木ひろしに君が代を歌ってもらう件でも不協和音が聞こえた。皇室の前で日本の国歌を歌うのであれば、それが誰であれ、本来はコロニアだけで決められるものではない。サンパウロ州であれパラナ州であれ同様だ。外務省や宮内庁に根回しした上で決めるはずが、勝手に発表した形になってしまった▼式典の正確な時間すら流動的なこの段階で、特定の細部だけ決めてしまうのは、いかにもチグハクな印象を与える。今後、式典に関しては総領事館と連絡を密にする必要がある▼二年前の選挙では「ビラ・レオポルジーナ問題」に焦点が当てられ熱い議論となった。今回は「式典問題」がその代わりだろう。たとえサンバ会場を使うにしても、不満や不安が残らないよう、しっかり議論をして本当の意味でのコンセンサスにしたい。(深)

image_print

こちらの記事もどうぞ

  • 《ブラジル》サンバ界の巨匠、ネルソン・サルジェント死去=96歳、ワクチン2度接種も2021年5月29日 《ブラジル》サンバ界の巨匠、ネルソン・サルジェント死去=96歳、ワクチン2度接種も  サンバ界の巨匠、作曲家や歌手として知られるネルソン・サルジェントが27日、リオ市でコロナ感染症のため亡くなった。96歳だった。27、28日付現地紙、サイトが報じている。  ネルソンは1924年、リオ市で生まれた。本名はネルソン・マトスだが、4年間、軍に服役したことか […]
  • 東西南北2021年5月11日 東西南北  8日、リオ市のエドゥアルド・パエス市長が、市内のローダ・デ・サンバ(輪になってサンバを歌う場)でマスクも着けずに生演奏で歌っている姿がネット上で流出。10日朝、謝罪を行う事態が発生した。リオ市では7日に規制緩和が発表され、バーは23時までの営業が可能となっていたが、サンバ・バ […]
  • 日伯アーティストが楽曲コラボ=アマゾンの豊かな自然へ感謝!2021年5月4日 日伯アーティストが楽曲コラボ=アマゾンの豊かな自然へ感謝!  「風や水も、アマゾンから来たかもしれない。そんなことを考えるきっかけになればと思います」――ブラジルのサンバ・ファンク歌手ガブリエル・モウラ氏とのコラボ楽曲「Obrigado, […]
  • 長崎総会=カーニバルの原爆山車振り返る=活動休止、今年もコロナ次第2021年3月26日 長崎総会=カーニバルの原爆山車振り返る=活動休止、今年もコロナ次第  ブラジル長崎県人会(森繁親会長)は2月21日午後、「定期総会」をオンライン会議システム「グーグルミーティング」上で、日本語とポ語両方で開催した。  同県人会メンバー22人が参加。中には聖州プロミソン市に住む前田ファビオさんなども参加した。  総会は長崎県民歌「南の […]
  • 《リオ市》カーニバル=宿泊施設の利用率は63%=昨年同期の3分の2に止まる2021年2月20日 《リオ市》カーニバル=宿泊施設の利用率は63%=昨年同期の3分の2に止まる  新型コロナの感染拡大でカーニバルの期間中も公式イベントがキャンセルされた事で、リオ市の宿泊施設の利用率は平均で63%に止まった。  リオ市の宿泊施設手段組合(Hoteis Rio)が18日に発表したもので、昨年同期の93%と比べると3分の2だ。それでも、50%位まで […]