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「チーズの世界」に入る=美しくする会、新趣向イベント

2007年4月5日付け

 ブラジルを美しくする会は、チーズ会社『TIROLEZ』の営業部長、ディズニー・クリスシオーネさんを招いて、講演会「チーズの歴史」を三月二十八日にSOHO源気店で開催した。参集した五十人それぞれの前には、十六種類のチーズ。参加者らは各チーズの色、風味、特徴などの解説を聞きながら、一種類ずつ試食しチーズについての知識を深めた。
 クリスシオーネさんは、「味覚には単純に、甘味、辛味、酸味、苦味、うま味の五種類があげられるが、人の好みは味覚だけでは決まらない。視覚、臭覚、触覚など全てが合わさって、人の〃好み〃がある」と前置きし、「機械では測定できない微妙な〃味〃を、人間の口は感じることができる。実際に食べ比べて、自分の好みを見つけて欲しい」と試食をすすめた。
 クリームチーズ、ミナス・フレスカ、ムッサレラ、プレト、エスフレリコ、エステペ、エダム、ゴーダ、グリュイエール、エメンタール、ブリー、プロボローネ、レイノ、パルメザン、ゴルゴンゾーラ…。番号の振られた円盤に一切れずつのチーズが並ぶ。
 「チーズ・プレトは出来たてよりも、冷蔵庫で三カ月間寝かせた後のほうが、風味も味もよくなる」「プロボローネはビールに良く合う」「ゴルゴンゾーラのパスタがおいしい」など、クリスシオーネさんは、それぞれのチーズの製造過程、特徴を説明しながら、食すときのアドバイスを示し、参加者らはそれぞれの味に舌鼓を打っていた。
 同講演会は、会のメンバーである、非日系のワンデルレイ・タデウ・クルスさんが「知り合いの会社を招いて講演会をしよう」と提案したことから始まった。四年前から美しくする会の掃除に参加しているクルスさんは、今では「掃除をすることで自分も磨かれる」と会の精神を語るほどに一員だ。
 会の飯島秀昭さんは「これほど集まるとは。大成功でしょう」と、講演会の盛況ぶりに喜び、「これからも様々な講演会を企画していく」と意気込みを語った。

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