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カイアシ〃溺愛〃する荒さん=ブラジルでの研究も本に

2007年4月10日付け

 「生まれ変わっても、またやりたいぐらい好きです」と、カイアシ類への〃愛〃を熱烈に訴えるのは九〇年代に在伯研究七年、現在は日本大学生物資源科学部専任講師を務める荒功一さん(39)=神奈川県在住=だ。
 一般人にとっては聞いたこともない「カイアシ類」だが、水中に浮遊するプランクトンのことで、実は「小さな巨人」だという。
 〇五年に上梓した共著、本邦初の入門本『カイアシ類入門(水中の小さな巨人たちの世界)』(長澤和也編著・東海大学出版)=写真=では、サンパウロ州カナネイア河口域での研究成果が書かれており、興味深い。
 荒さんからは「ひとまとめにすれば海で一番重たい」「海で一番数が多い」「海で一番重要な生物と言っても過言ではない」などと、次々にカイアシへの〃愛〃の言葉が沸きだした。

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