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コラム オーリャ!

2007年5月16日付け

 キナリーという植民地があった。西部アマゾンのまた西、アクレ州都リオブランコ郊外に作られた日本人植民地だ。五九年から十三家族が入植したが、当初の目的だったゴムは失敗、後続はなく、数年後にはそのほとんどが同地を離れた。
 当時のリオブランコは人口二万人。ベレンまで船で四十日、それからアマゾン川を二カ月かけて遡ったという。
 最初の六家族が乗った移民船の同船会が先ごろ開かれ、数人が足を運んだ。家長の多くは亡くなり、当時の少年たちも今では還暦を過ぎている。
 「出身者で一度集まろうじゃないか」、席上そんな話が出たという。植民地の記録を残そうという話も出たそうだ。
 いい話だと思った。その時代を生きた人にしか語れないことがある。今はよくても、いつか子や孫に、自身のルーツを知りたくなる日が来るかもしれないのだから。(ま)

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