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中村神父の記念館も=尊者登録に百周年で拍車

2007年5月22日付け

 日伯司牧協会(青木勲代表、神父)は、日本初の海外派遣布教使としてブラジル日本移民にカトリックを布教した中村ドミンゴス長八神父(一八六五―一九四〇年没)を、聖人・福者に次ぐ尊者(神の僕)として登録する運動を〇二年からすすめている。
 隠れキリシタンで有名な長崎県五島出身の中村神父は一九二三年、五十八歳のときに、教皇庁布教省から依頼をうけてブラジルに派遣され、サンパウロ州各地の日系移住地で伝道活動をおこなった。
 一九九一年三月、アルバレス・マッシャード市に記念館が作られ、現在も拝観者が絶え間なく訪れる。『Domingos Chohachi Nakamura-O Apostolo dos Imigrantes Japoneses』(日本移民への布教者)が二千部、〇五年に刊行された。著者はマリリア市在住のオニシ・ペドロさん。近々、日本でも日本語版が出版される。
 記念館には、同神父が使っていた机や椅子、たくさんの当時の写真や活動に関するパネル、長崎に関する説明する資料などが展示さえている。なかには、神父について書かれた日本の新聞記事もある。
 同地で生まれた館長の平田春男フランシスコさん(三世)は、「僕の祖父も日本人墓地に埋葬されています」という。アルバレス・マッシャードといえば日本人墓地とのイメージは強いが、この記念館は、各界で活躍する日本移民の姿の一つとして、興味深い姿を見せている。

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