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コメ寄贈今年も=山口ロータリー・ク=県人会介し「希望の家」に

2007年5月30日付け

 山口県文化協会(県人会)会館で、二十五日、山口ロータリークラブが、県人会の仲介で、希望の家福祉協会(木多喜八郎理事長)にコメ千七百九十キロを寄付した。
 同クラブは十三年前から、カラピクイーバ市のサンタテレジーナ孤児院に食料援助を行ってきた。
 パイプ役になったのは、同県人会の伊藤紀美子事務局長。二十年前、「北ウナというところとても貧しかった。どうにか力になりたい」ということで、日本に帰り、同クラブに相談したところ、援助が始まり、毎年十万円が送金されてきた。
 伊藤事務局長が個人で、食料品を購入して孤児院に届けていた。協力先が非日系施設ということで、あまり表面に出て来なかった。十年という節目の年を迎え、事業を見直すことになったとき、伊藤事務局長が日系にも福祉団体が存在していることを強調。事業の継続が決まった、と同時に、仲介役も県人会に移行した。
 伊藤事務局長は「日系社会にも貢献したいと思った。とにかく形に残るようなことがしたかった」と力強いコメント。
 希望の家の木多理事長は「山口県人会には、毎年お世話になっていて、感謝している。希望の家の入居者も喜ぶと思う」と話した。今後、山口県人会としては「地産・地消に地元を愛す心を育てる」をモットーに福祉活動にも力を入れたい、と語った。

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