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9月に史料館支援古本市=ブラジルを知る会=コロニアに本寄贈呼びかけ

2007年6月9日付け

 「史料館活性化に本の寄付を」――。
 ブラジル日本移民史料館運営委員会の山下リジア副委員長、ブラジルを知る会の清水裕美代表が五日午後来社、九月二十九、三十の両日、史料館カンパを目的に第八回ブックフェアを開くため、コロニアに本の寄付を呼びかけた。
 良質の品揃えが評判で七回まで続いた。昨年は諸事情により開催を見送ったが、読書ファンから、再度の実施を求める声も多かったようだ。
 このたび、利益の八五%が史料館の企画、展示などに運用されることが決まり、厳しい財政が続く史料館の活性化に一役買いそうだ。同ブックフェアは、毎回平均約一万レアルを売り上げている。
 史料館は今月、数年ぶりとなる特別企画展を実施する。清水代表は、「企画展や興味を惹く展示を継続して行うべき」と強調、史料館は移民社会の宝物と位置付け、コロニアの協力を呼びかける。
 現在同会では、古本の寄付を募っており、量が多い場合、訪問回収も受け付ける。
 山下副委員長は、史料のデジタル化、人材の育成、百周年を機に訪れる研究者を迎える体制作りなど史料館の課題を説明、「今回のブックフェアが活性化のきっかけとなるのでは」と喜んでいる。
 本の回収などの問い合わせは史料館(11・3209・5465)、または清水(11・9339・7002)まで。

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