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食事や薬、シニアダンスまで=憩の園=14回目の介護講習が終了

2007年6月16日付け

 社会福祉法人救済会(吉岡黎明会長)が実施する「老人のための在宅介護講習会~Formacao de Cuidador de Idosos~」(上半期コース)が去る五月三十日に最終日を迎え、同日修了式を行った。
 十四回目となる同講習会は、グアルーリョス市にある憩の園で三月から毎週水曜日に行われていたもの。
 受講者のほとんどは同市内や近郊の老人ホームに勤務する職員や関係者、または実際家庭で介護に携わっている人たち。今回は四十四人が修了書を受け取った。
 講義では、食事や老人病、薬物、高齢者の心理についてなど幅広いテーマに分けて介護のノウハウを伝授するほか、記憶力や集中力や高める頭と体の運動であるシニアダンスを紹介してきた。
 式には保健局を代表して第一回目から講師を務めているアイデー・バレット・アギアール・ダ・シルバさんと木多ナジーラさん、宮坂国人財団の上原敬三専務理事らが出席。
 挨拶の場でナジーラさんは「誰一人欠けることなく終了式を迎えることができたことを嬉しく思う」と喜びの表情でコメントした。
 終了式に先立って受講者全員でシニアダンスを行った。初めはペットボトルを用いて、次は隣の人同士と、紙扇子を持って、バチを持って、最後は輪になってのダンスを披露した。
 その後、一人一人名前を呼んで修了書を受け取った。また皆勤賞者(十九人)には記念メダルが贈られた。
 今回受講していたジスライネ・カワカミさん(33)は「教師をしているがお年寄りについて知りたくて受講した。これからはお年寄りと関われるような仕事をしたい」とすがすがしい顔で話していた。

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