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先人への敬意忘れず=熊本県人会=しめやかに先亡者法要

2007年6月16日付け

 第六回在伯熊本県人先亡者追悼供養が六月十日午前十一時からサンパウロ市の同県人会館で、約百人が参加する中しめやかに行われた。
 例年は、同県出身の浦部玄・真宗大谷派南米開教監督が務めていたのだが、今年は体調不良のために同派の川上寛祐書記が務めた。
 式が始まり読経が行われると、同県人会福田康雄会長を先頭に、出席していた約百人の人たちが順番に列を作り、一人一人焼香した。舞台上には仏壇が設置され、二十個ほどの位牌が並んだ。
 最後の法話では、ある時行われた法要祭にブラジル市会議員を招待した話が紹介された。その議員はフェスタだと聞いていたので、それだけのつもりで来ていたのだが、日本人は先祖に対する敬いの気持ちを忘れずに生活しているのに驚いたという話に一同が耳を傾けていた。
 福田会長は「先人を敬うのは我々現世に生きている者の義務として行っていくべきもので、非常に重要なことだと思っている」と挨拶。追悼供養の必要性を話した。
 終了後は婦人部が数日かけて用意した手作りの天ぷらやキンピラゴボウ、こんにゃく、白菜の漬物などに舌鼓を打った。用意していた料理の大半はあっという間になくなった。

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