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NCCに2千500人=インテルコロニアル=100周年は10倍の予算で――ブラジル最大のスポーツイベントに

2007年6月16日付け

 コロニア最大級のスポーツイベント、第四回インテルコロニアル2007が、七日から十日まで、NCC(ニッポン・カントリー・クラブ、定雄会長)で開催された。開会式に合わせて「マツリナイト(マツリの夜)」を開催し、盛大だった。全伯から約二千五百人のスポーツ選手を集めて開催された同イベントでは、四日間に十三種目が競われた。来年の百周年では、記念協会の認定イベントとなっている大会。栢野会長は「来年は、今年の十倍くらいの予算をかけて、大きく行う予定です」と意気込みを語っていた。
 同大会で競われたのは、野球、バスケットボール、サッカー、ハンドボール、ゲートボール、柔道、空手、マレットゴルフ、テニス、卓球、バレーボール、ロードレース、水泳の十三種目。
 開会式には、ジュネージオ・セベリーノ・ダ・シルバ・アルジャー市長、上原幸啓文協会長、大西博巳県連副会長らが出席。昨年よりも大きな設備、観覧席を設置し、照明もより豪華にそろえ、会場では平田ジョーさんのショーなどが行われて賑わった。
 田中ロベルト実行委員長は、「ブラジル人と日系人が統合している様子を見せたかった。その目的は達成されたと思う」と笑顔を見せ、セベリーノ市長は、「一九六〇年にアルジャー市ができたときには、三つある公立学校の八〇%を日系が占めていた。今、その割合は減ったが、我々は、勉強すること、隣人を尊重すること、やり遂げることをコロニアから学んだ」と、市内での日系の存在を尊重した。
 栢野会長は「うちは二世が中心となって作って、ブラジル人も歓迎している」。約三万人の会員がいる中、二割が非日系、二割が混血だと説明。サッカーや工学研究会など、全員非日系で構成されている活動があることも紹介した。
 「全ブラジルの中で、これだけ大きなスポーツの祭典はない。来年は、十倍の予算を用意して、選手の数、売店やショーでも、より盛大に(インテルコロニアルとマツリナイトを)開催したい」と、栢野会長は展望を話した。
 各部での計画もある。野球部代表の風間勇二さんは「来年は日本からの少年チームを呼びたい」と語り、自分たちのチームの強化、さらなる野球の普及に意欲を見せた。

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