ホーム | 日系社会ニュース | 真夜中に少女の泣き声?=新手の電話サギに注意

真夜中に少女の泣き声?=新手の電話サギに注意

2007年8月4日付け

 真夜中一時ごろ突然の電話。恐る恐るとってみるとコブラール(料金受取人払い)で、いきなり少女の泣き声が響き、続いて男の声で「お前の孫を誘拐(セクエストロ)したから五万レアル払え」――という手口のサギが横行していると、読者から注意を喚起する連絡が編集部に入った。
 二日深夜、サンパウロ市コンゴーニャス空港近くにすむ日系二世の家に、そんな電話がかかってきた。「それがうちの十四歳の孫の声にそっくりなんですよ」と驚く。子供が一人で深夜出歩くことはないだろうから、てっきり一家丸ごと誘拐されたのかと心配し、日本語で呼びかけても鳴き声のみ。
 続いて男性の声で、「オレはPCCだ。ファベーラまで五万レアルもってこい。警察に知らせたら孫を殺す」との脅した。機転を利かせて「孫の名前を教えてくれ」というと、答えられないので「嘘だ」と合点。すぐに電話をきり、息子と娘に電話して無事を確認した。
 「息子からコブラールなんか、でたらあかんよと怒られました」と笑う。「今この手口のサギが流行っているので、みなさんに注意喚起を」と呼びかけた。

image_print