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江差追分=日本大会に3人が出場=赤堀さんらが本場で挑戦

ニッケイ新聞 2007年9月13日付け

 北海道江差町で二十一日から三日間、開催される第四十五回江差追分全国大会に出場するため、江差追分ブラジル支部(石川諭支部長)から今年六月のブラジル大会優勝者の赤堀正義セルジオさん(27、三世)ら三人が十七日に訪日するにあたり、来社して意気込みを語った。
 「初めての日本ですが、頑張ってやってきます」と威勢がいいのは赤堀さん。十年近く練習を積み、ようやくつかんだ全伯優勝杯。日本では最難関の一般の部(十五~六十五歳)に出場する。予選の二百五十人から本選に残れるのはわずか五十人。石川支部長は「今までブラジルから本選に残った人はいない。残れれば、それだけでもたいしたもの」という。
 熟年の部(六十五歳以上)に参加するのは、高井勲さん(73)は昨年の全伯大会優勝者であり、昨年に続いて二度目の日本大会出場。「当日に向けてしっかり体調を調整したい」。
 さらに一昨年優勝者で、日本大会はその時に続いて二度目の会田郁子さん(73)は「挑戦してきます」と自信のほどをのぞかせる。江差追分を初めてわずか二年目にブラジル大会で優勝した筋の良さは逸品との評判だという。
 現在までの最高成績は、九九年に熟年の部で金田敏夫さん(=当時92歳、サンパウロ州オウリーニョス市在住)が準優勝した記録だ。
 今回は応援に石川支部長、海藤司さん、松田国子さん、西田薫さん、中田松男さん、中田行子さん、高井節子さんら七人が同行。
 江差追分会には日本全国に五千人もの会員がいる。ブラジル以外の海外からは、ハワイ、ロス、サンフランシスコの三カ所から出場。
 ブラジル支部には約百人の会員がおり、三分の一は二世。江差追分の歌詞は百近く種類があるがメロディは一緒で、石川支部長は「いかにミスをせずに感情を込めて歌えるかが勝負」とエールを送った。

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