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大耳小耳

ニッケイ新聞 2007年9月19日付け

 外務大臣賞を受章したガブリエラ・リサ・サカジリさんは授賞式で「montanha」と書いたが、実は、それまで全く練習したことのない字だったという。東京から大阪の授賞式会場へ新幹線で移動した時、初めて見た富士山の雄姿に感激し、この字を書くことに決めた。一緒に授賞式に参加した若松如空先生は「書は自分が感じたままのことを書くものだから、本当に素晴らしいものだった」と大喜び。まさに「書は心を映す」ようだ。
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 第二回世界民芸品展「ART MUNDI」だが、会場はそれほど込み合っておらず、ゆっくり見て回れたが、「広報が不十分なうえ、開催初日が連休。出店者からも不満が出てるよ」と関係者。鳥居が目を引いた日本ブースだが、折り紙、陶器と地味なものばかりのうえ、中国製ものもちらほら。他が他だけに少々見劣りしたのも確か。お馴染みの太鼓だが、これは人垣ができ、好評だったよう。
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 現在、上智大学の坂本准教授によれば、日本でもバイリンガル教育への関心が高まり、東京では「外国人学校に日本人が殺到している」状態だという。幼少時からバイリンガル、トリリンガルに育てる方が有利との説が広まったが、公立校ではそれに対応できていないからだという。ブラジルの日語教育は単なる語学教育ではなく、バイリンガル教育もあり、ある意味、時代の先端を行っているかも!?

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