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東西南北

ニッケイ新聞 2007年10月9日付け

 北伯の老人ホームに男性が多いのは、北伯では男性は家庭を作ったら家を離れるという歴史的慣習によるものだという。ご主人が家を離れた後は、ご主人に代わって奥さんが采配をふるい、その老後は子供たちが見るという。そういえば、全国的にも三分の一の家庭は奥さんが実権を握っているというデータもあるそうな。
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 より良い老後のための専門家のアドバイスで、煙草と食事、運動、飲酒の四点をコントロールするだけで、年齢がいってからの健康状態は大きく違うという。しかし、同専門家は、この四点に留意しても帰属社会層によって平均寿命に八年の差が出たというデータが英国ではあるという。高齢者医療の専門家が極度に少ないブラジル。せめて、国内総生産の二%で年金生活者家族二五〇〇万人を貧困から救い出せとの同専門家の声に耳を傾けたい。
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 環境にやさしく、実用にも。ノー・カー・デーでも一斉に繰り出した自転車が印象的だったが、自転車を商売用に使う人が増えた。パンや調理したアメンドイン(落花生)などを売り歩くのに使うからと荷台付自転車の販売が年間売上げ五二〇万台の五三%にも。異動も自転車にすればエネルギー節約で炭酸ガスもでないけど。

スイカを四角くした話は日本にもあるが、冷蔵庫にしまうのに便利だしめずらしいと、ブラジルで作った四角いスイカが欧米、アジアで大人気。四角いだけではなく、種のないこのスイカ、ヨーロッパでは一個二〇ドルで売られている所もあるとか。

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